銃と少女と異国の旅路

作者名瀬口にぼし

北国の森と草原を舞台にした、武器商人を目指す少女と戦争を憎む元少年兵の青年の旅物語。

※タイトルを変更して、カクヨム様や小説家になろう様にも掲載しています。

鹿と花


 グーシュト亭の夕食は、想像していたよりもずっと美味しかった。


 きゅうりのスープは自然な塩加減で、いくらでも飲めそうな薄めの味である。

 逆にカツレツは、しっかりと固められたひき肉が食べごたえがあった。パン粉にたっぷりしみ込んだバターと肉汁が混ざり合い、香ばしい。つけあわせのザワークラフトも、丁度良い酸味である。


 出来立ての柔らかいパンと軽い口当たりのビールをときどき間に挟みながら、シャラーレフはご馳走を楽しんだ。