大学生、千装のぞみは親のリストラで学費が払えず、バイトすることに。
好条件で上がり込んだのはなんとヤクザの邸宅。
そこで待ち構えていたのは龍堂組の若頭「龍堂極(りゅうどうきわめ)」。
震え上がるも問われたのは「お前のときめきとは何か?」ということ。
のぞみは自分の好きな美術を極めるために美大に進学したが、周りの才能に押され意気消沈していた。絵を描くことは好きだが周りの方が才能があると答えると、極は「周りはどうでもいい。お前のときめきが知りたい」と一蹴する。
そこでのぞみは自問自答し、やはり自分は絵を描くことにときめきを感じると極に伝える。
極はのぞみならではのときめきに感じ入り、自分の仕事部屋に招き入れる。
そこはファンシーな女子部屋でのぞみは圧倒される。
実は極は人気少女漫画家であり、締め切り直前でアシスタントを急遽探していたことを知る。レクチャーを受けながらも難なく漫画制作をこなしていく。
のぞみは極になぜ少女漫画を描いているのかを問う。
自分がどん底に陥っている時に救ってくれたのが少女漫画だと話し、
史上最高のときめきを追求し、最高の少女漫画を描くために努力していると極は話す。
が、そんなにときめきたいならまずは恋人を作るべきでは?
と問いかけるのぞみにじゃあお前が恋人になればいい!
「俺と一緒に……ときめこう!!!」
と口説かれる。
一度は断るも、お金のためにやることに。
引き続き、締め切りに追いかけられる二人。
ある日、極が呼び出したのは妖艶な風俗嬢「春宮麗(はるみや うらら)」。その色気に思わず赤面するのぞみ。
もしや3Pでもするのか?と思いきや、実は麗は優秀なアシスタントで締め切り前には必ず手伝っていたとのこと。
麗は極の元指名嬢だったので極のことを色々と聞くのぞみ。
ここで裏切られて死にかけだった極が急に絵を書き始めた経緯を聞く。
自分が仮の恋人にされた経緯を話すと、一目惚れされたのでは?と疑問を返す麗。
慌ててそれはないと返すのぞみ。だが自分のときめきを追いかける極に少なからず憧れにも似た感情を抱いていることに気づく。
「まさか……恋? いやいやそんなはずない!」
と否定しつつも妙に意識してしまう。
麗は極がのぞみと出会い、よりときめきを追いやすくなったことから変化を感じる。
自分ではなし得なかった極の成長に少し寂しさを覚えながらも自分も何かやってみようかと考える。
デジタル系に詳しいのぞみからソフトの制作方法を聞くうちにそろそろ自分も水商売ではなく昼の仕事がしてみたいと気づく。お水以外で褒められたことがなかった自分が、初めて人の役に立てたのがデジタルアートの世界だったためより専門分野を学びたいと自分のときめきを再確認し、貯金でデジタル系の専門学校に通うことにする。
あくる日、いきなり秘密を守れるか?と圧をかけられるのぞみ。
どうやら極の担当と会うことになるが、極の代わりに替え玉となって欲しいとのこと。
話を聞けば担当は極のことを可憐な女子大生だと思っているらしい。
一回は断るもまたもや大金を積まれてしまい、のぞみは替え玉として担当編集縦切紡(たてきりつむぎ)と会うことに。
場所は都内の高級ホテルのラウンジ。
紡は初めて会う担当漫画家「綺羅星こころ」に興奮する。
こっそり様子を見にきた極の視線を感じながらも、のぞみは紡を騙していることに少し罪悪感を覚える。
所々正体がばれそうになりながらも紡との打ち合わせを終えるのぞみ。
最後に紡は極のおかげで自分がこの仕事を楽しめるようになったと話す。
紡はもともと小説編集を志望して編集部に入ったものの、女だからという理由で少女漫画雑誌に配属になり意気消沈していた。
しかし、極の「どんなプラットフォームでも人は感動させられるし、ときめかせることできる」と諭され奮起し、極と共に人気漫画の担当編集になった経緯があった。
「先生の言っていたときめき……、私もたくさんの読者さんにと届けたいです!私が先生に救われたように!」と話す紡にのぞみは絶対にできます!と豪語し奮起する。
ラブコメ
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