光を掴んだその先に。

作者理人

『いと、お前は絃っていうんだよ』
大罪人の息子として生きていた少年の心を溶かしたのは、弱く、脆く、何よりも強い、たった1人の赤ちゃんだった───。





遠い遠い記憶。


幼い手を引いてくれた、もう1つの小さな手。




『俺が絶対にお前だけは守るよ。だから……ずっと一緒にいようね』




少年は必ず、泣いていた───…。







日本でトップを誇る極道組織


天鬼組

─Amakigumi─




私はなぜか知っている。


その匂いも、温かさも、全部。





『いつか、俺のお嫁さんにしてあげる』





同じ場所にある同じ

同じ字が入っている名前


ふと思い出す、子守唄



ずっとずっと昔から繋がった絃─いと─

誰にも切る事が出来なくて。





『だったら壊れちまえよ、もう』






光を掴んだその先に。




俺にはお前だけが居ればいいんだよ

お前は俺の光なんだ。出会った頃からずっと───…

それは全部、“我慢”なんかじゃない





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※流血表現、暴力描写あります。

作品はいずれもフィクションです。

実在の人物、団体等とは一切関係ありません。

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