『笑ってくれトシ。
…俺は鬼にはなりきれんよ』
少女を拾った男は、
そう言いながらも嬉しそうだった。
『俺からすりゃあ近藤さん。
あんたが一番の鬼だぜ』
それを選んだのはあんただ。
───そんなの立派な鬼だろう、
近藤さん。
『───…幸せになれ。』
行くな、ここにいろ。俺の傍にいろ
言葉を飲み込むのは俺の方だった───…
***********
※作品はいずれもフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※歴史に忠実ではありません。
年月、方言等に差異があります。
予めご了承くださいませ。
***********