奈落の果てで、笑った君を。

作者理人

とある冬の日。見廻組の隊士である18歳の若き青年は、日が落ちた夜の橋の下、不気味な少女に出会う。

自分のことを「おれ」と言い、刀を向けられても怯えるどころか笑って近づく少女。

名すらなかった少女には大きな秘密があった。
それは、70年間、将軍家である徳川家の地下牢に閉じ込められていたこと───…





おまえが笑うたびに、

く染まる椿のが見える。



縛ることも縛られることも望まない、

無知すぎたお前を。




俺は、きれいだと、思ったんだ───。





奈落






わたしは、

徳川幕府存在消された





ああ悔しいさ、俺だって。

だから懸けさせてくれよ、せめて。


俺の流すが、が、いずれの未来を作るって。




友を裏切り幕府をもに回して、

お前を道連れにまでした弱い男だ俺は。


なのに───…、


まだそんな顔で笑ってくれるのか。




け、け。


叫んだっていい、泣いたっていい、


ただ、走ることだけはやめるな。




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※作品はいずれもフィクションです。

実在の人物、団体等とは一切関係ありません。

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