俺の言うとおりにしてください、お嬢様。

作者理人

1ヶ月もしないうちに執事が自ら去ってしまうほどの問題児が、日本一のお嬢様学校に存在した。
姉の代わりに通っているだけのエマの前に、ある日とんでもなくエリートな執事が現れる。

どうにも彼が、今日からわたしの専属執事らしいのだけど───。

たまに聞こえる敬語の取れた低い声、乱暴な口調、執事なのに一…






『本日よりエマお嬢様の執事と

なりました。ハヤセ、と申します』





ずっと昔に渡した幸福が、帰ってきた。





俺の言うとおりにしてください、お嬢様。



あのね、

四つ葉のクローバーはしあわせになれるの!


…僕に…くれるの…?


うんっ!

だからもう泣いちゃだめ!


───…ありがとう。





こんなわたし(俺)を扱えるのは、

ハヤセ(エマお嬢様)だけ。