セイラン王国の重鎮メルリース公の娘であるキャリアンティーノ(キャラ)が13歳の秋、一人の少年と出会い、旅芸団員の少年ライアスと2年後に再会する約束を交わした。その時、北の騎馬民族の襲撃を受けるが、兄の采配により、敵を退けた。
その後、姉のように慕っていた侍女との別れと再会、隣国の第三王子との出逢い等を経験し、王家の内紛と断絶によるメルリース公の即位に伴い、キャラは王女となる。行動は制限され、体調不良もあって、ライアスとの約束の地には行けず、代わりにカティに出向いてもらうが、逢えずじまいだった。
17歳の時、隣国ギルバリアの第三王子の元に嫁ぐが、二人の兄に虐げられていた王子は、兄同士の相続争いを利用して兄らを謀殺、自らギルバリア皇帝となった。翌年、故郷セイランが隣国によって滅亡したが、ギルバリアがその隣国を滅ぼしパンディラ半島南部を統一、旧セイラン領の統治者にキャラを据える。
半島北部を統一した崙(ロン)国との決戦前夜、皇帝が暗殺される。次期皇帝に推されたキャラは崙との和睦を結び、崙王となったライアスと再会した。
内容はライアスが主役の『北龍王本紀』とリンクしているが、単体でも読めます。
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