森尾紡(もりおつむぎ)は17歳の高校生。生徒会の先輩桐生一颯(きりゅういぶき)に告白され、キスを振り切って逃げた夜、突然部屋に現れた魔界の戦士シザレスと出会う。魔界の王の仇敵として1000年対峙してきた大侯爵が人間界に身を隠していることを知ったシザレスは居場所を突き止めるが返り討ちに会い、瀕死の傷を負う。匿い介抱する紡は無骨で謎めいたシザレスに一気に惹かれていく。魔界人は新月から満月に変わる直前までしか人間界にいられない。手負いのまま去っていくシザレスに戻ってきてとせがむ紡。一方学校では一颯に尚も思いを寄せられ、一颯に片思いする親友舞花との間で板挟みに。待てども現れないシザレスに紡の思いは募る。