魔法技術が粋を極めんという時、研究者たちが次に欲した更なる高みは禁忌の領域だった。
人々の求めて止まない見果てぬ夢、不老不死。
至高の法を巡り、技術も職権も乱用され出す研究所、狂気に満ちた世界。
派閥間競争が苛烈を極め、望んだ安寧とは裏腹に社会から次第に秩序が失われる中、虚無を味わった一人の青年が『魔荒し』として生まれ変わる。
「お前もまた、人形か」
彼が見つけた一人の少女は希望の光か、はたまた荒廃の象徴か。
糸を切られた人形たちが自ら動きを始めたその時、世界は歪み、確実に終焉は近付いていた。
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