ーーある冬の終わり
組長の婚約者、蝶華は子供を生んだ。
しかし彼女が親になれるわけがない。何も知らず、言葉さえあやふやな彼女は子育てなんかできなかった。
愛されてきた蝶華は、手を伸ばした子供に拒絶をされる。そして蝶華もまた子供を拒絶するようになった。
若頭の妻として、愛されたい私は愛されるために愛することを決意した。誰かを愛したことがない私は、家のことから始めて棗さんと過ごせる時間を増やす。
そんな時、差出人のない一通の手紙が私のもとに届いた。そこにはかつて、しつこく絡んできた彼女たちとの一枚の写真が。
学校でいい思い出のない私は、その手紙に嫌悪感を抱き棗さんともそれが原因で距離ができた。
その手紙は同窓会の招待状は、ある事件へと発展する。彼女と再会し、私は彼女との約束を思い出す。
だけど事件のせいで、棗さんとの小さな溝が深くなり、私は愛から遠ざかった。
これは愛を憎む少女と、愛を望む私の物語。
小さな命、小さな愛、小さな闇、
残酷に華々しく愛は咲き乱れる。
恋愛
- #溺愛
- #激甘
- #切ない
- #束縛
- #純愛
- #若頭
- #独占欲
- #冷酷
- #大人
- #憎悪を愛する少女