「マリアンヌ様、ミルクの時間ですよ」
死んで目が覚めると、赤ん坊になっていた。この国は大陸の殆どを占める大国のノスタイル。ノスタイルに生まれ落ちたマリアンヌは、ここが前世で自分の書いていた小説の中だと幼少期に気づいた。
マリアンヌといえば、悪役令嬢ジェシカに主人公セリーナを虐める様に指示をした令嬢じゃないか!
そう気づいたマリアンヌは、とりあえずジェシカに近づかないこと、マリアンヌを断罪する第一王子ラクリスに近づかないことを心に決めたはずなのだが、その意思は虚しく塵となった。
本編ではでてこなかったファーカス家の長男、アイザックという弟、徐々にこの世界に違和感を感じ始めるマリアンヌ。
そんなときに、マリアンヌは自分のマナが暴走してしまい意識を失う。
そこで見たのは、自らを神だと名乗る存在の透けた者。マリアンヌは、その存在にこの世界が乙女ゲームの世界だと言うことを知る。しかもその主人公はマリアンヌ自身!?
そんな少女が、死亡フラグから逃げずに叩き折る事に決めた物語