転生者にして公爵令嬢であるアリス・フェルミは焦っていた。国を魔物の脅威から守るには他国から聖女を招聘する必要があるのに、それにかかる多額の費用を賄えるだけの資金力が母国にはなかったからだ。そこで注目したのが、莫大な持参金付きでどこかに嫁ぐ予定の大国の皇女・ロクサーナの存在。彼女が「乙女ゲームのヒロイン」になりたがっていると聞いたアリスは、自国を乙女ゲームの舞台に仕立て上げることを決意する。幼馴染のイケメン王子たちを攻略対象にプロデュースし、悪役令嬢に扮した自分が良い感じにその恋路を応援(という名の妨害)し、そして王子の誰かと皇女が結ばれたなら、皇女の願いが叶うとともに我が国の資金問題も無事解決。そう計算して皇女を国に迎え入れたアリスだったが……「何だか王子たちも皇女も私を溺愛していませんか!?」自分が王子と結ばれたって現状は何も変わらないのだからと、積極的に王子たちと皇女をくっつけようとするアリス。しかし次第に、自国の王子・クロードを愛するようになってしまう。だが彼は、皇女が最も親密そうにしている相手。己の恋と、国の未来――苦しい選択を迫られたアリスが、最高のハッピーエンドを掴むまで。
キャラクター・プロット
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