3時代のヨーロッパを舞台にした、エクソシスト青年と魔術師少女の純愛物語――
全ての国民が豊かな生活を送る2275年の強制カトリック国家、ユーロ連邦。
死を願い大悪魔を召喚しようとしているイヴ・イェドリツカ捜索のため、エクソシストの始祖一族であるオランジュ=マース家の若き当主ルクはドイツ領を訪れる。
義務と宿命により5代ごとに記憶を引き継いでオランジュ=マース家の子孫に転生するルクと、記憶は全てリセットされて定期的に転生するイヴ。
ルクはこの時代のイヴにプロポーズする。
1732年神聖ローマ帝国――
30年戦争後期にハプスブルク家を支援し、神聖ローマ帝国を再興させたネーデルラントのカトリック貴族オランジュ=マース家は、功績により揺るぎない地位を築いていた。
しかしハプスブルク家はオランジュ=マース家の政敵である魔術師の成り上がりユダヤ人貴族を贔屓し、それがきっかけで事件が起きる。
1939年チェコスロヴァキア――
ユダヤ人貴族の末裔であるこの時代のイヴは、ドイツで起きた『クリスタルナハト』で両親を失いチェコスロヴァキアのプラハに避難する。
ナチスの勢いが増してユダヤ人たちへの弾圧が激しくなる社会情勢の中、ルクはイヴを保護するためにプラハを訪れる。
そして2275年ユーロ連邦ドイツ領――
この時代のルクはイヴを自分の傍に置いて守ろうとするが――
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