7年前、当時小学生だった大橋颯斗は、誘拐されそうだったところを制服姿の柑奈という女子高生に助けられる。
颯斗にとって、それはヒーローとの出会いだった。
が、実は柑奈は小説家で、普段ダルダルのスウェットを身にまとい、食べない寝ない外に出ないという不摂生生活を送っている一人暮らしのワケあり少女だった。
大橋家は感謝の気持ちから、家族みんなで柑奈が仕事に集中できるよう、少しでも健康に過ごせるようにお世話をすることに。
颯斗は、その頃からある決意をしていた。
月日は流れ高校を卒業した颯斗は、卒業式を終えたその足で柑奈の元に向かう。
「柑奈、俺と結婚してください」
「頭を冷やしなさい」
献身的ド一途颯斗と
ワケあり小説家柑奈の攻防戦