雪(ユキ)は仕事の転勤で、10年振りに大学時代を過ごした東京に帰ってきた。ーー10年前。当時の彼女は若気のいたりで、男遊びを繰り返しては節操のない日々を送っていた。彼女がいいように振り回したのは、同じ大学の先輩後輩だけではなく、アプリで知り合った社会人に、果ては近所の小学生にまでちょっかいをかけるという始末。しかし三十路も手前になり彼女は猛省する。そして堅実で純粋な恋愛をするとの決意を胸に、まずはアパートのお隣さんにさわやかな挨拶をするためにインターホンを押した。お堅い職に就き、身なりも大人しくした彼女の決意は固かったーー
「おかえり、雪さん。ずっと待ってたよ」
かつてちょっかいをかけていた小学生、秋人(アキト)が10年間分の思いをこじらせて、彼女の目の前に現れるまでは。
※おねしょた要素、逆転要素あります
※sm苦手な方は注意