静岡のみかん農家に生まれた原田美甘22歳。
外資系生保会社一年生、配属されたのは望んでいた花形部署ではなく、総務部総務課、同じ部署での同期は一人だけ、女子ではなく男子の松岡玲央。
ほぼ女性ばかりの部署の中、慣れぬ仕事に美甘は落ち込むが、手を差し伸べてくれたのは課長の橋本一也40歳。
その笑顔に、10歳の頃の初恋の相手を重ね合わせてしまい、訊ねてみるも橋本は「知らない」と首をかしげるだけ。
橋本の薬指に光る指輪に次第に胸が苦しくなる美甘の恋の行方は――?
表紙はpixivてんぱる様よりお借りしております。