翼人の国の端に、鉱山から吐き出される毒の霧のせいで寂れた小さな町がある。
その町を囲う森の奥で、アンドロイドのノクアは、自分を創ったダグラーンと共に暮らしていた。しかし、ある日を境にダグラーンは姿を消した。人間を守りサポートするのがアンドロイドであるノクアの仕事、主人がいなくなり生きる意味を失くしたノクアは、自分は無意味な存在として、この世界から別れを告げようと、灰の町の時計塔から飛び降りた。
その時、天使に出会った。
翼人のフジだ。彼は、過去のノクアの主人だという。
ノクアは、フジと共に過ごしながら、
灰の町、翼人の国を巡る問題や、
失った過去の記憶、
そして、フジの思いを知る。
そんな、アンドロイドと片翼の翼人との恋の話です。