高校一年生の小鳥遊琴葉は、クラスの中心的な存在の1人である星川澄晴の泣いているところに遭遇する。好奇心を煽られ澄晴に話しかけに行く。しかし、涙の理由を琴葉に教えてくれることはなく綺麗に受け流していく。澄晴との不思議な関係に、琴葉の心にはある気持ちが生まれた。そんな攻防が続いていく日常に変化が訪れた。母親の再婚だった。亡くなってしまった大好きな父親を裏切るような気がして受け入れることが出来ない。しかも、相手の連れ子は幼い頃にいじめてきた赤沢翔貴だった。明るい性格の翔貴は、あっという間にクラスに馴染み、澄晴と同じグループにいるようになった。人気者ふたりと本意的と不本意的に距離が近い琴葉は、女子から目の敵にされる。机へ落書きといったいじめも始まった。いじめグループの中には友達と思っていた人もいた。自分の行動も悔やんだけれど、負けずに屈さないことを決意した。遠くから見るだけと決め込んでいた澄晴は、涙をこらえて立ち向かう琴葉の姿勢に感銘を受ける。琴葉を呼び出し、泣いていた理由である秘密を話した。性同一性障害であることを。抱えていた思いをに互いにさらけ出し友になれた2人は自分と向き合進んでいく。