表紙画像は眠介さん(twitter:@_nemusuke)によるものです。
チャットノベルアプリTELLERにて、全編公開中
相手に触れることで任意に霊能力を貸与できる力を持つ渋谷大は、幼馴染みの久留間悟らとともに、神仏心霊による困りごとや、彼ら自身の相談をあるべき形にカタヅケる「カタヅケ屋」を営んでいた。
日々持ち込まれる大小様々な案件を解決する傍ら、渋谷はかつて不審死を遂げた姉・渋谷眞珠の霊をずっと探し続けている。
当時は自殺とされたが、死後一度も姿を見せない眞珠の霊に、死の真相は他にあるのではないかと探り続けているのだ。
やがてある事件を起こした霊が、証言する。
「謎の霊に、人間に触れられるほどの霊力を貸与された」と。
渋谷と酷似したその能力に、この案件は眞珠に関連しているのではないかと睨んだカタヅケ屋の面々は、その件を含め、最近急増傾向にある依頼があることに気付く。
それは学校に関する怪異や、10代の少年少女が巻き込まれている依頼。
学校の怪異に詳しいトイレの花子さん、妖怪情報に長けた色摩猛の助けを借りて謎の霊に対峙した渋谷たち。
そこでそれが眞珠を死へと誘った霊であること、そして眞珠の死が渋谷の能力を発端として起こったことを知る。