小学生時代に転校してきた翔我(しょうが)君。
黒沢瑠香は、片親家庭で、母親は放置状態で食事のお金も足りない日々だった。
翔我の家はお金持ちだが、両親とも仕事で忙しく孤独な日々を過ごしていた。
二人は1年半ほど同級生として同じ小学校に通っていたが、大震災が起こり、瑠香の母親は津波で行方不明。施設に行くことになり、突然の転校だった。
その後、翔我も引っ越してしまい音信不通に。
高校生になると、二人は偶然同じクラスメイトとして再会する。
両親が離婚して引っ越していたという翔我のあだ名はジンジャーだった、
金髪に変わった彼のまわりには青や赤の髪をした生徒がいて、まるで信号機のようだ。
派手なカリスマ性のあるイケメンになったジンジャーと地味なままの瑠香はあの時の、気持ちを伝えあう。
震災の時の停電と余震と水道が止まってしまった不安な夜。
今、これからのために就きたいと思っている仕事。
あのとき、あなたがいなかったら今の自分はいないという感謝の気持ち。
二人の想いが時を経て交錯する。
花火大会に行くことになり、川辺で灯篭流しをしている事を知る。
津波で行方不明の母親のためにはじめて灯篭流しをする瑠香。
提案したのはジンジャーこと翔我だった。
はじめて母親への想いに向き合う瑠香。
二人の初恋の行くえは――
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