重度強迫性障害とADHDですが、なんとか生きてます

作者ネコゼ

ストーリー概要および物語の設定


「発達障害って言われたことない?」


ことの発端は、新しい主治医が何気なく発したこの一言だった。


大人になってからADHDという発達障害だと診断され、学生時代から現在まで治療を続けてきた強迫性障害はADHDの二次障害である可能性が高く、おまけにアスペルガー症候群のグレーゾーンということも判明する。


発達障害については“詳しくは知らないけれどとても大変な障害”という漠然としたイメージしか抱いていなかったため、突如として現れたADHDという障害に頭の中が真っ白になった。


なぜ大人になってから判明したのか、なぜ家族や周囲は発達障害に気がつかなかったのか。

そこにはネグレクトや精神的虐待を受けていた養育環境の問題や、強迫性障害の症状が重すぎてADHDが隠れてしまっていたという原因を知る。


受け入れられずに苛立ち、一時は日常の些細な失敗も「どうせADHDだから」と悲観し、自暴自棄になる日々が続く。


心理面接や薬物治療を開始し、どうやってADHDと向き合い、共存していくかということを考え始める。

長い間悩み苦しみ、努力不足だと自分を責め続けた毎日から脱却できるまでを綴ります。