俺、相川究(あいかわきわむ)。生まれながらの虚弱体質。
そんなわけで高校受験のシーズンにインフルエンザにかかり、志望校は受験することすらかなわなかった。
やむなく進学した地域一番のあほ高では、もちろん友達なんかできない。
マッドな研究者の親は、愛情を注げない代わりに金銭の不自由だけはさせないと言い、俺はバンドルカードで自由に買い物ができるから、休み時間はもっぱらひとりで通販サイトを見て過ごす。
いわゆる陰キャだ。
そんなある日、クラスの陽キャ代表みたいな男・甲斐大河(かいたいが)に話しかけられ、うっかり自慢話をしてしまう。
すると大河は俺のアカウントで勝手にちょっとえっちな漫画を買ってしまい――
「これ読みたかったんだけど、うちチビが何人もいるからさ。置いとけないだろ?」
「いやうちならいいのかよ!?」
善悪の基準がまったくわからん!
以来甲斐は俺の家に頻繁にやってくる。
奴が勝手に買うもので、親からほったらかしの殺風景な俺の部屋はだんだん居心地がよくなっていき――
カツアゲ犯と被害者?
それとも友だち?
いびつでほんわか。
そんな関係のお話。
BL
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