若くして即位したエイゼン王レディオスは、隣国の王子と遠出に出かけた際に、行き倒れた少女、リュシイを助ける。
目覚めた彼女は言う。「私は未来の絵を見る者」と。
故郷の村でも、彼女の予知夢は必ず当たると言われている。信頼している王子すらも、彼女に心酔している。
予言者などいない。過去の辛い記憶からもそう思っているレディオスは、彼女を信じることができない。
しかし予言者を名乗る少女は言う。
「この地を大地震が襲います」
果たして彼女は、予言者か、詐欺師か、夢想家か。
リュシイの予言を前に、レディオスができる選択とは。
若き王と、予言者と呼ばれる少女の、物語。
ファンタジー
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