【完】少女は今夜、幸せな夢を見る ~若き王が予知の少女に贈る花~

作者新道 梨果子

 若くして即位したエイゼン王レディオスは、隣国の王子と遠出に出かけた際に、行き倒れた少女、リュシイを助ける。
 目覚めた彼女は言う。「私は未来の絵を見る者」と。
 故郷の村でも、彼女の予知夢は必ず当たると言われている。信頼している王子すらも、彼女に心酔している。
 予言者などいない。過去の辛い記憶…

 若くして即位したエイゼン王レディオスは、隣国の王子と遠出に出かけた際に、行き倒れた少女、リュシイを助ける。

 目覚めた彼女は言う。「私は未来の絵を見る者」と。

 故郷の村でも、彼女の予知夢は必ず当たると言われている。信頼している王子すらも、彼女に心酔している。

 予言者などいない。過去の辛い記憶からもそう思っているレディオスは、彼女を信じることはできないが。

「この地を大地震が襲います」

 リュシイの予言を前に、彼ができることとは。


 若き王と、予言者と呼ばれる少女の、物語。


※ 他サイトに掲載したものを改稿して掲載。


※ その後の話もあります。

  ここで終わり? と思われた方はこちらもよろしくお願いします。

  「その白い花が咲く頃、王は少女と夢を結ぶ」

  https://maho.jp/works/15591670281202478317