時は令和。日本政府が所蔵する、「全てを所持する者は天下を制する」と言われる魔剣「七星剣」の一振りが何者かによって盗み出されてしまう。これにより、世の均衡が徐々に崩れ始め、日本は再び乱世に突入する。
社会科見学で地元の国立博物館にやって来ていた、刀剣好きの冴えない女子高生、鞘は展示されていた魔剣の一振り「羅刹十六夜」に興味を引かれる。程無くして、天下統一を目論む新勢力の一つ「新生徳川軍団」が襲来し、十六夜の奪取を図る。
館内は騒然。学級委員の鞘は生徒達に避難を促している内、逃げ遅れる。絶体絶命の彼女の心に、十六夜が呼び掛ける。刀を握り締めた瞬間、十六夜の人格が乗り移り、豹変する鞘――彼女は狂気の表情で新生徳川軍団の残党を皆殺しにする。
斯くして、偶然的に魔剣を手に入れてしまった鞘。後日、彼女の自宅に政府の遣いが訪ねてきて、残り六振りの魔剣回収を依頼される。鞘は無自覚ながらも天下統一を懸けた「新戦国時代」の武将の立場にいつの間にか立たされる。
果たして令和の織田信長、鞘は七振りの「七星剣」全てを回収し、浮き世に再び泰平をもたらすことができるのか……?