全五章構成です。
それぞれ主人公が異なりますが、主とする舞台はドナーティ帝国で、全体を通して四章の主人公であるアランがサブ主人公のような立ち位置にいます。
【第一章】
主人公:セナン ダグラン傭兵国家編
性別、年齢、立場関係なく悪行の限りを尽くし、報酬を支払えばどんな依頼でも受けるダグラン傭兵国家。
領土を広げる為に赴く先々で雇われたダグラン傭兵国家に邪魔立てをされ、ついに殲滅作戦を行う事になった。
ならず者の集まりであるダグランが何故ここまで大きな組織になったのか。
それを調べていく内に、ダグランという存在がドナーティ帝国軍大隊長であるセナンと深く関わりがある事が分かってきて...
【第二章】
主人公:ギルガム・ドナーティ ドナーティ帝国編
ドナーティ帝国軍元帥であるギルガム・ドナーティ。
数多くいる帝国軍人のトップに立つ彼が、どうして最強と呼ばれるまでになったのか。
どうしてドナーティ帝国軍が大陸で最も恐れられる武装集団へとなっていったのか。
そこには、皇帝と元帥との結びつきがあった。
【第三章】
主人公:ルナミリア・エラシオン 月の王国編
ある時期を境に突然、各地の森の近くでの失踪者が後を絶たなくなる。
調査を進めるも難航し、ついには一個中隊が丸々行方不明になる。
事の重大さに気付いた皇帝は、ギルガムに指令を出し、大隊規模の部隊を編成するように命じた。
部隊の編制も終盤に差し掛かり、いよいよ出立かとなった時、帝国に一通の手紙が届いた。
内容は「我ら森の民は、月の王国を建国した」
それは、他部族を排し、各地の森で部族ごとにひっそりと暮らす森の民達が結束したという、世界を驚愕させる内容だった。
【第四章】
主人公:アラン・リヨール 革命編
森の民との確執、国内の問題よりも優先される領土拡大の為の侵略行為。
疲弊と不満が溜まった国民の皇帝への不信感は今にもはち切れそうだった。
そんな中、ドナーティ帝国大隊長であるアランは、成人の儀にて、今まで避けていた元霊との契約を無理矢理結ばされる事となる。
せめて当たり障りのない無難な元霊と契約出来る事を願うアランだったが...
元霊との契約、募る不信感、結成されていく革命軍。
ここでの出来事が、後に大きくこの世界の運命を変える事となる。
【第五章】
主人公:メフィー・ハレジオン最高司祭 カムディナ大陸編
100年以上前。
霊獣の大量発生により人が住めなくなってしまったカムディナ大陸。
そこは、かつての最大宗教であったハレナ教の発祥の地であり聖地であった。
大陸自体も世界最大の広さを誇り、資源や自然が豊かな場所。
未だに教徒が多くいるハレナ教復興の為、大陸の奪還の為。
最高司祭であるメフィー・ハレジオンを旗頭にドナーティ帝国を始めとした連合軍はカムディナ大陸へと向かうのだった。
100年前の真相など、知る余地もないままに。
ファンタジー
- #切ない
- #異世界
- #戦争
- #ハイファンタジー
- #狂愛
- #宗教