※この物語は、フィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
フリーターの遊馬誉は、浪人した末に美大進学を諦め虚無感と敗北感を抱きながら死んだように生きていた。
稼ぎも少なく、親からは見放され唯一自分を気遣ってくれる医者の姉のすねをかじって生きる生活。そんなとき、姉を強姦し孕ませた挙げ句下ろさせた男を誤って殺してしまう。その現場を、高校生の七扇ネモに目撃されてしまう。
とっさに、ネモを気絶させ誘拐してしまった誉は、殺人を犯してしまった絶望感と誘拐してしまった罪悪感の板挟みになる。
そして、目覚めたネモは起きて早々に「貴方に惚れました」と告白してきた。
それから死んだように生きる誘拐犯の誉と犯罪者性愛持ちの優等生ネモの歪で危ない生活が始まる。
ネモは、誉のコレまでの犯罪を言わない代わりに「一ヶ月以内に僕を殺して、出来なきゃ一ヶ月後僕と心中してね」と約束を取り付ける。
同級生の探偵と警察官や、捜査の目をかいくぐりながら徐々に二人の世界を構築していく二人。
しかし、二人でいるところを目撃され、姉に逃がされながら二人は心中を決意する。
来世はもっと幸せになろうねと言いながら、夕日が沈む海へと二人はキスを交した後はいっていった。