コスプレイヤーの凛(りん)は彼氏に裏切られて死にかけるが、明治時代の紬(つむぎ)という女性の身体に転移して蘇る。
紬として生きる事を決意し、米沢問屋の店主・米沢柾に嫁入りしてのんびりと明治ライフを送っていた。
しかし、柾が詐欺に遭って事態は急変する。
家と店、金も身分も失い、メンタルが崩壊した柾と共に紬が路頭に迷うことに。
そんな矢先、暇つぶしに描いていたアニメキャラの絵を華族の令嬢・一条春香が気に入って、紬にドレス作りの依頼が舞い込む。
紬はコスプレ製作のノウハウをもとに、華族たちのドレスやスーツを作りで生計を立て、一流テイラーを目指していく。
さらに、一条家に居候していた男爵の九条尚久が、紬に社交界についてアドバイスをしてくれた。
尚久は、“社交界の華”と称されるほどの美男子で、貿易商を営む若き実業家だった。
その一方で、明治時代の裏世界では、次元の歪で現れた魔物が人間の魂に浸食して変異した“魔霊”が都心を中心に蔓延っていた。
尚久は人知れず、魔霊を抹消していく<闇の騎士>として暗躍。
紬に転移した凛は、“光の魂”として魔霊を撥ねつける力を持っていた。