そこは、幽霊がオーナーの薬膳カフェでした。
主人公小森初音は元子役の焼肉店のアルバイト。初音は霊感があり、幽霊が視える特異体質のせいで、撮影現場で頻繁に幽霊を視てしまい、女優になる夢を諦めてしまった過去があった。
そんな初音はある日、自分の子役時代のネット記事をネタにいじめられていた弟をかばい、返り討ちにしたことがきっかけで役肉店のバイトをクビになる。
失意の中、熱中症で倒れかけたところに、ペンギン型のロボットが初音の元にレモン甘酒を持ってきてくれる。
ロボットの後をつけていく初音。そこは、団地の一室であり、あるで植物園のような空間。
そこに立っていた女性、雪ノ下碧は幽霊であり、ロボットを使役して、初音に甘酒を届けていたのだ。
碧は、初音に自分は薬膳カフェをやりたいが、普通の人間には自分の姿は視えないから、不可能だと思っていた。
初音との出会いは、運命だと初音に薬膳カフェで働いてほしい、と持ち掛ける。
初音は料理が下手だから無理だと渋るが、初音の説得によって、料理の腕を磨いていく。
そして、練習を重ねた試作品の完成。
最初に招待する客は、自分をかばい、いじめに立ち向かってくれた弟の小森峻。
峻に、自分が助けられたレモン甘酒をアレンジした、レモン甘酒パフェをごちそうする。
初音の幽霊憑き、薬膳修行は始まったばかりだ。