屍の楽園

《物語の概要および設定》

　ウィルスが蔓延した世界。ゾンビのように変貌する感染者＜カダベル＞から、逃げ延びた人類によって造られた隔離地帯セグラ。

そのセグラの中で低階級に属するノーマン一行は、高知能を持ったカダベルを捕獲するために感染特区へ向かう。

　感染特区の町に入ったノーマンたちは、元感染者の集団アンヘルの襲撃を受ける。腹に被弾したノーマンは仲間に見捨てられてしまった。

　そんなノーマンは、彼が忌み嫌っていたカダベルによって命を救われる。だが彼は、そんな恩人をカダベルだからと殺してしまう。そこに、殺されたカダベルの妹イザベラが帰って来るが、彼女は仇であるはすのノーマンを優しく気遣った。

　そうして二人で暮らし始めたノーマンとイザベラ。交わることのなかった二人は、次第に互いを求めていく。

　それが、世界を変えるほどの結果を招くとも知らずに……。

　人類が二分する世界で、それぞれの信じるもののため、戦う人々による極限の物語。