奈須川侑はとびきり顔面が良い。ただし、勉強ダメ、運動ダメ、ファッションセンスなし、歌も絵もセンスなし、とにかく顔が良いだけのダメ人間。
一方で、奈須川の先輩である泉昇平は、勉強も運動も芸術も何事もそつなくこなすが今一つ特技がない器用貧乏だった。
泉はカメラマンのバイトをしているため見目の美しさに目がない。そのため、奈須川の容姿も気に入っているのだが、一方で顔面を台無しにする諸々のセンスにうんざりもしている。
そんな奈須川を、顔に見合ういい男に育て上げてやろうと思いつく泉。
「ろくでもねえ服ばっか着てんじゃねえ!顔に失礼だろうが!」
これは、容姿に次ぐ才能を与えられなかった奈須川へ、泉が天に代わって宝物を与える物語。