▶ストーリー概要および物語の設定
イマドキ男子・西山健太郎は、寮の同室のインテリ・東類に片思い中。
しかし東は静かに片思いするにはあまりにも価値観が違いすぎた。「目玉焼きにマヨネーズかけるなんてありえなくない？」という一言をきっかけに、ふたりは三年間ともに暮らしていくための同居契約書を作り始めた。
西山と東の距離は契約会議を重ねるにつれ縮まっていく。西山は勇気を出してついに東に告白し、東は「前向きに検討する」と答えた。
ルームメイト以上恋人未満の日々が続いたある日、西山は東が女性といるところを目撃してしまう。彼女かもしれないと思い東への恋を諦めようとする西山だったが、東に引きずられ、彼の姉の婚約パーティーに連れて行かれる。例の女性は東の姉だったのだ。
中三で両親を失ってから自分を見失っていた東は、唯一の家族である姉の結婚に複雑な思いを抱いていた。けれども西山との契約会議よって自分を取り戻していくたびに心が救われ、彼への好意を自覚して、初めて姉に心から「結婚おめでとう」と伝えることができた。
パーティーの帰り、西山は東から告白される。同居契約書は「甲と乙は交際関係にあるとする」という一文をもって完成したのだった。