◆登場人物◆
加藤 哲臣 (35歳)
『診療所テッちゃん』の医師。
日暮れとともに、何処からか原付バイクで医療器具を引いてやってきては、屋台を組み立て診療所を
開業する。
アメリカ、日本両国の医師免許(クロスライセンス)を持つ。
かつて勤務していた、『城ノ内総合病院』院長への手術中ミスの汚名を着せられ医師免許剥奪・病院を
追放されるも、謎の力?によって免許の再交付を受け、『屋台診療所』を開業している。
その際、退職金がわりに医療器具を盗み出している。
親友である城ノ内義直の紹介で、各地の医院で助っ人オペドクターをして食いつないでいる。
決して二枚目ではないが、欲のない人柄で回りに人が集まってくる。
目の前の病人を見逃せないだけで医師を続けている。
人命の為なら、法を犯すこともいとわないハードな面も持っている。
城ノ内 義直 (35歳)
父が院長を務める『城ノ内総合病院』の院長代理に就任した医師。
黙って哲臣の持ち出した医療器具のローンを支払っている。
主人公・加藤哲臣の無二の親友。
だが実は……?
城ノ内 重義 (57歳)
『城ノ内総合病院』の院長。
義直の父、哲臣の手術ミス?によって、一年以上、遷延性意識障害(植物状態)になっている。
義直のみ入室出来る特別病室で治療入院中。
川嶋 勇吾 (30歳)
製薬会社の社員。
哲臣の依頼でライバル会社の薬をも手に入れさせられている。
会社にバレると首。
『藪棒』の看板娘・希に惚れている。
高田 和彦 (29歳)
警察官。
哲臣の屋台診療所がある屋台村を管轄に持つ派出所勤務の警官。
毎晩、『藪棒』の希の出前ソバを取る…川嶋勇吾とはライバル関係。
風見 源次 (40歳)
屋台村を仕切る地廻り『風見興業』の社長(組長)
命を助けて貰らい、哲臣に一目置くようになる。
手広く商売をしていて、風俗関係で働く従業員の健康診断を依頼している。
杉原 隆也 (54歳)
屋台の日本蕎麦屋、屋号は『藪棒』
元・医療機メーカーの専務取締役。社長就任目の前にして脱サラし、娘・希と二人で屋台の日本蕎麦
屋を開業。
杉原 希 (24歳)
父・隆也と共に医療機メーカーを辞め、『藪棒』を手伝っている。
父の店を手伝っているのも、目の前で営業する哲臣がいるから。
ジェームス・F・ピーターソン (35歳)
アメリカ上院議員・次期大統領候補。
T・P・P交渉の任を負って来日する・・・が、何度もお忍びで日本に来ては、哲臣の治療を受けて
いる。
哲臣のアメリカ留学時代のルームメイト。
医師免許剥奪の際、再交付の圧力をかけた人物でもある。