「夫にナイショ」シリーズマンガ原作小説コンテスト ドロドロの愛憎劇が詰まった マンガ原作小説を大募集!|結果発表

「夫にナイショ」シリーズマンガ原作小説コンテスト ドロドロの愛憎劇が詰まったマンガ原作小説を大募集!

\第3回 結果発表!/

第3回「夫にナイショ」シリーズ
編集部セレクト賞(3作品)

※2022年5月6日12:59までに完結設定した作品を対象に審査しました。

Amazonギフトコード10,000円分
(Eメールタイプ)

stolen love

作者:碧木 唯

選評
親友の恋人を取り続ける主人公亜沙美。付き合う男も会社や外見などのスペックで選ぶ。主人公が打算的で嘘つき、というイヤな女という設定にもかかわらず、どこか、女性ならつい共感してしまう心理描写をちりばめ、不思議と読み進めてしまうキャラクターに仕上げているのは素晴らしい。
最後の展開も予想と違い、意外性があった。眞田がやや簡単に恋に落ちすぎなので、もうすこし駆け引きがあってもよかったかもしれない。最後に真由香側の視点でも描くと、より二重の目線で面白くなりそうだと思いました。女性の黒い心理を上手にまとめた作品です。

お受験の算段

作者:かげやま あづさ

選評
小学校受験にのめりこんでいく専業主婦を描いた作品。日常の主婦目線の描写と、物語・フィクション的なメリハリのある展開が上手に融合していて、テンポよく読めました。お受験裏話も豊富で面白く、どんどんのめりこみ浪費していく奈央の様子などがリアルで、物語の厚みが出ている。ラストの介護職についてからの転落が、さらっと描かれているが、ここをもうすこし丁寧に描くと(本当に疑問を持っていなかったのかなど)より、葛藤する様子が描けたかと思う。また黒幕が最後だけだともったいないので、途中のフラグ立てなどもあると、さらに面白くなりそうです。

夫の元カノに開示請求されるまで

作者:こうりこ

選評
夫に愛されている実感がない麻衣子。レンタル彼女、開示請求など、時事を反映するアイデアが随所に入っていて、今っぽさのある設定になっている。地味で子供もできず、自信が持てない麻衣子の心情描写が丁寧で、姉との軋轢、旦那からの下に見られる扱いなど、様々な角度から、麻衣子の変化を丁寧に描いており「自分以外の誰かになりたい」という誰しもが潜在的に持つ望みを具現化している。ラストも非常に意外性があった。美嘉があまり出てきていなかったので、もう少し出していたら、より意外に感じたと思う。また、ここからが面白くなりそうなところで終わっているので、その先のハラハラ展開を描いてほしい。

\第2回 結果発表!/

第2回「夫にナイショ」シリーズ
編集部セレクト賞(1作品)

※2022年3月31日(木)12:59までに完結設定した作品を対象に審査しました。

Amazonギフトコード10,000円分
(Eメールタイプ)

週の真ん中、闇の中【完】

作者:森田あひる

選評
セックスレス夫婦という王道のテーマを、浮気相手がポケットに忍ばせるピアス、悩みを聞いてくれるセラピストとの出会いなど、仕掛けを作って独自の物語の世界観を作り出していました。展開がややご都合主義で、夫との関係が次の恋のためのフリのみになり、あっさりと悠と恋に落ち…と展開してしまっているので、菫と夫との話や、なぜ菫が悠に惹かれるのか、悠はどうして菫に惹かれるのか…という部分をしっかり描くと、より良い作品になると思います。また、ここから先が面白い展開になりそう、というところで終わってしまっているので、その先の菫と悠と夫の三つ巴の展開をぜひ書いてほしいです。構成力や文章力は高いので期待しています。

\第1回 結果発表!/

第1回「夫にナイショ」シリーズ
編集部セレクト賞(4作品)

※2022年2月28日(月)12:59までに完結設定した作品を対象に審査しました。

Amazonギフトコード10,000円分
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黒歴史を知る女

作者:かげやま あづさ

選評
シングルマザーの愛美。そしてある日現れた梨花との過去の確執…。最初は昔のいじめっ子といじめられっ子のカーストの話なのかと思いきや、結末は予想外に…。作品のボリュームは短く、簡潔な作品でしたが、梨花による様々な試練が愛美に降りかかる飽きない展開、そして、起承転結の設定がしっかりしており、ラストの意外な展開も違和感なくまとめる筆力があります。梨花の心情があまり描かれていなかったので、その部分と和解(?)への流れの中で、過去の二人の関係と、その後の梨花の心情の昇華の過程を描けると、より納得感が高まる作品になると期待します。

ママ友に洗脳され、すべてを失いかけました

作者:一宮梨華

選評
転勤先で心細いママ咲奈の心に入り込む小鞠。子供という大切な存在に関わることだからこそ、周りが見えなくなっていく咲奈の様子は愚かなところもありながらも、ママなら誰でもどこか共感してしまうところもある作品でした。ラスト、小鞠の裏の顔という展開もよかったです。シナリオの会話の流れもテンポよく、キャラクターをよくとらえていて完成度の高いシナリオでした。作中では小鞠の悪女性が出てきたところで終わってしまうので、もう少し悪女性を出していけると、よりハラハラ引き込まれる作品になると期待します。

く ち な し――身代わりの恋 (改良版)

作者:こうつきみあ(光月 海愛)

選評
地方代議士の妻の梓。夫婦の間は冷えている。子供はなし。そして夫の浮気。主人公の自信のない、愛されていない空虚さなどをリアルな心情で描いていました。そこから大橋にひかれていく心情をロマンチックに描きつつも、単なる大人恋愛ものではなく、夫のモラハラや浮気、近所の人とのトラブルなど、飽きない展開で、ぐいぐい引き込む力があります。弟の存在による仕掛けも作品全体のいいアクセントでした。
今回は梓目線のストーリーでしたが、大橋が主人公を好きになる理由づけがもう少し欲しかったです。どうして今でも好きなのか、というところや、近づいた時の心情、葛藤など、描くことでその後の展開がより生きてくると思います。

「affair」(完)

作者:マイマイ

選評
ずっと昔に好きだった人、先生と生徒。姉と妹。という女性の気になるキーワードを核に、そのまま恋愛ものに進むかと思いきや、どんでんがえしにつぐどんでん返しを重ねたラストに驚きました。意欲作。

文字数が少ないためか、少々心理描写などが足りないので、なぜ夫のことを愛せないのか、などの妻側の心理や、結城先生の怖さをもう少し読みたいなと思いました。ラストのどんでん返しからが、やや駆け足なので、その前から伏線的にサスペンス的な要素をしっかり補強し練っていく必要はありそうです。