時は現代。
モテない彼の幼馴染は、街中の人間が振り返るほどの美女。
モテない彼に、毎日楽しそうに接する彼女。
一体何故、そこまで彼女は彼に献身的なのか?
今から数百年前のの戦国時代。
どこの大名所領にも属さない小さな集落でうまれた、男の子は、母親の乳の代わりに牛の乳を飲んですくすく育ち、屈強な体躯と抜群の運動能力をそなえ、近隣では野獣と恐れられるほどの力を持った若者になっていた。
ある日、その若者が、不思議な運命でとある領主の娘を連れて逃げる事になってしまう。
領主の娘は逃走の中、やがて、その野獣のような若者の優しさに心を許し、惹かれていく。
しかし、領主の娘を狙う強力な大名により、領主の娘の居場所がバレてしまい、領主の娘と若者は里を出て再度逃亡の旅にでるも、最後には悲しい最期を遂げる。
そう、モテない彼と、幼馴染の彼女は、実はその二人の生まれ変わりだった。
彼は、逃亡時の事故で記憶を失い何度も生まれかわる、彼女は彼の記憶が戻るまで、何回も同じく生まれ変わって来た。
彼は記憶を取り戻せるのか、そして何百年も彼を追い続けて来た彼女に幸せは戻って来るのか?