東京から母の地元である小さな島に引っ越してきた姉弟――繭子(まゆこ)と渚(なぎさ)。
二人は島で暮らし始めてから視えてはいけない影のようなものが視えるようになった。
ある日、蛇と呼ばれるあやかしに二人は予言を受ける。
『次の王は渚である』と。
そして、二人は実はあやかしの血を引いていることを知る。
島の伝統的な祭りの日に、渚は神楽を舞った後に山へと姿を消してしまう。
渚はあやかしの血が目覚め、こちら側とあちら側を繋ぐ狭間のあやかし、『鼬(いたち)』になってしまったのだ。
渚と一緒にいるためには、繭子もあやかしにならないといけない。
しかし繭子には想いを寄せる人間の男の子、京(きょう)がいる。
家族をやめるか。それとも人間をやめるか。
繭子は選択を迫られて――?
日本の田舎×あやかし×家族の話。
※魔法のiらんどのみに掲載。
※ことのは文庫×魔法のiらんど小説コンテスト用に書いています。
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