東京から母の地元である小さな島に引っ越してきた姉弟――繭子(まゆこ)と渚(なぎさ)。
二人は島で暮らし始めてから視えてはいけない影のようなものが視えるようになった。
ある日、蛇と呼ばれるあやかしに二人は予言を受ける。
『次の王は渚である』と。
そして、二人は実はあやかしの子孫であることを知る。

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いたちの道切り」

 交際や音信がぱったりと途切れることのたとえ。鼬は同じ道を二度と通らないという俗信から。人の前を鼬が横切ると親しくしていた者と交際が途絶えたり、不吉なことが起きる前兆とされた。


登場人物


繭子まゆこ

東京から引っ越してきた小学六年生の女の子。妖名『いたち太郎たろう


なぎさ

繭子のおとうと。小学四年生の男の子。

妖名『いたち次郎じろう


汐野しおの きょう

繭子の頼れる同級生。人間の男の子。

島の祭主である汐野家の次期当主。


六郎ろくろう

学帽にボロボロの羽織姿の男の子。あやかし。

妖名『へび六郎ろくろう


覚浄かくじょう

黄緑色の袈裟姿のイケメン僧侶。あやかし。

妖名『たぬき三郎さぶろう


お父さん&お母さん&おじいちゃん&おばあちゃん

繭子と渚のことが大好き。


表紙イラストはバミサパテンナ様に描いていただきました。