17歳の皇帝、アスター・フォルテウスの生誕祭のため登城した14歳の聖女フリージアだったが、式典の途中で緊張のあまり倒れてしまう。そんな彼女を自ら介抱した若き皇帝アスターの気さくさな優しさに、フリージアは初めての恋に落ちた。
それから五年後。
エクサグラ教の信者による暴動の首謀者として捕らえられた司教らが次々に処刑された。
聖女フリージアも同様に捕らわれ、地下牢につながれた。
アスターは一兵卒のフリをして、長年思い続けた聖女がとらわれている地下牢に向かう。
薄暗い牢で五年ぶりに再会した二人だったが、皇帝アスターは聖女に極刑を命じる。
けれどフリージアが語る事件の真相は、思わぬ犯人をあぶりだした。
惹かれ合っていたはずの二人の運命は――?
歪んだ愛
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