平安時代を模したMMORPG「平安物語」が終焉を迎える。そのゲームにハマっていた主人公、結城正道は今日もチートを使いボス攻略をしていたが、監視AIのカルマに見つかり、アクセス禁止3日の罰を与えられた。
いよいよ最終イベントの日、結城は最終ダンジョンへ監視AIのカルマと共に挑戦するが、塔の扉を開けた途端にどこかへと吹き飛ばされ、実態である結城の身体も謎の光に包まれて消えてしまう。
結城は平安物語に似た門から飛び出していた。その際に手をすりむくと血が出ていた。まだゲームなのか違う世界なのか分からないが門番に追い出され森を彷徨っていると、そこにボス牛頭天王の姿を見つける。ゲームとは違う異様な雰囲気に、やはり異世界であるとの疑念が増していくのだった。
結城はゲームに似たゲームではないこの世界で、元の世界に戻るべく様々な経験を積んでいくのだった。