異星人ハーフのオレが転生してもハーフのままでいられるのだろうか?

作者長崎 一束


物語全体のあらすじ


その星の人類はかつてウイルスで死滅しそうになっていた。そこへ突如光に包まれて異星人(セイレイ)が現れる。火魔法を使うザラマンデルと水魔法を使うニンフだ。

 彼らとの性行為によるコンタクトを行う事で、人類は免疫を獲得し救われる。以来セイレイ、そしてコンタクトで産まれたハーフと共に生存してきた。

 そんなある日セイレイが人類を襲う。それによって絶滅に追いやられそうになった人類とハーフ達。死を覚悟した人類はハーフの魔力で過去に戻りセイレイとの接触を無かった物にしようと託す。


 一人16歳のハーフが過去に戻る。そこはセイレイの星であり、しかも11歳のセイレイに転生していた。ハーフだった頃の記憶が曖昧なままセイレイとして暮らす日々を送る。

 セイレイは男が火魔法を使い、女は水魔法を使う。しかし転生した主人公は男なのに水魔法も使えた。それはハーフの時に授かった能力だったのだ。それをその場に居た幼馴染のセイレイ水251に見つかり、それは危険だから今後は使わない方がと忠告を受ける。


 セイレイの星は自然豊かに見えたが資源に乏しく大地も狭く、人口が増えると村毎に他の星に移住しなければならない。移住が成功しなければ、他の村のセイレイに全員殺されるのだ。


 セイレイとして成長期を過ごす主人公。15歳のある日からハーフの頃だった転生時の事を夢で見るようになる。

 16歳になると移住の為の最初の二人を選ぶコンタクターの試験があり、参加者が次々と倒れるなか、なんとか選ばれる。


 移住先の星に降り立つ主人公、何故か懐かしさがあった。一緒に選ばれた幼馴染は彼が使う事の出来ない水魔法を繰り出すのを何度か見かけ、そしてそんな彼がハーフの生まれ変わりでは無いかと疑う。

 そして人類とのコンタクトを迎えるその時、そこにコンタクトを阻止しようとまだここには居ない筈のハーフが現れる。このハーフとの争いの中で、自分もかつて同じ様に転生した事、夢の事を完全に思い出す。

 セイレイの使命としてこの星の人類にコンタクトするか、かつての意志を貫いてコンタクトを阻止するか、迷う主人公は重大な決断をするのだった!