初恋らしき何か
初恋は誰でしたか?
私は保育園の時代、私の面倒を色々見てくれた綺麗な顔のお兄さん(当時はショタ)と答えます。
たとえ、どんなに後を着けても彼の教室が分からなかったとしても!
たとえ、映像を浮かべるとどうしても、平成前半でおしゃれ子供服が広まり始めた時代なのに、昭和初期の子供のような、白いランニングと短パンを履いたやけに古風な坊主頭になるとしても!
たとえ、先生に尋ねても曖昧に誤魔化され、母親がそんな子、いない筈なのですが、ご存知ですか?と聞かれてたのをのちに知ったとしても!
たとえ、その保育園のルールと構造的に、高いフェンスに阻まれて歳上の子供とかち合うことがあり得ないと知っても!
お兄さんはいつも妹の手を引いて連れ歩いてて、つか、妹の年齢的に勝手に出歩いてるのアウトだよ?!先生何してんの!と後から思ったとしても!
そのお兄さんが私に色々な遊びを教えてくれるスーパーマンみたいな存在で、憧れだったことに変わりは無いのです。
……だけど、そろそろ初恋が身元不明な女は卒業したいので、お兄さんがどこの誰だったのか知れたらいいなとたまに思います。
彼とその妹さんが私と仲良くしてくれた物的証拠は無いけれど、彼らの名前をもう覚えていないけれど、私は彼から鉄棒とか、けんけんぱとか色々なことを教わったはずなのです。
きっと、幼女だった私には保育園が大きすぎて彼らを見失っただけなのでしょう。
親や先生たちが特定出来なかったのは、幼女だった私の言語能力のせいで、彼らの特徴をうまく伝えられなかっただけでしょう。
園庭を囲むフェンスにはきっと穴が空いていたんでしょう、子供がやっと通れるくらいの小さくて、先生方が見落とすような穴が。
彼の妹は、優しいお兄ちゃんが大好きで、かなり我儘だったので、駄々をこねていつもお兄ちゃんと一緒に居たのでしょう。
となると、私と妹ちゃんにとても優しかったお兄さんは、頻繁に自分のクラスを抜け出して遊ぶちょいワルお兄さんだったことになりますね笑
彼らは今頃私と同じアラサーでしょうね。
きっと今頃、世の理不尽さに顔を顰めながらビールを片手に枝豆でもやってるのでしょうか。
元気でやってるといいな……。
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