海のように冷たくて、太陽のように温かい──まるで私達みたいだね。
私と彼の恋愛小説
都会に憧れを持ちながらも、家業である田舎の旅館で働く美紗緒(みさお)。
そんな美紗緒の元へ、東京からやって来た年下大学生、悠里(ゆうり)。
無愛想なのに優しい彼に日々心を動かされる美紗緒に、幼なじみの航大(こうだい)は人知れず想いを寄せていた。
「届けようよ、悠里くん。」
「美紗緒が居たから、ここまでこれた。」
「お前のこと、兄弟なんて思ったことねえよ。」
───恋に不器用な三人が送る、海のように冷たく、太陽のように温かい純愛ラブストーリー。