緑の国エトランディ王の娘ミレーネ姫は14歳の誕生日に何者かに毒を盛られ、最愛の母ロザリーを亡くし自分は失明してしまう。さらに祖母のように慕っていた女官タティアナと、同じく女官のアイラが無実の罪を着せられ投獄されることに。白杖の少女という真犯人らしき人物の存在が見え隠れする中、失意の底から従兄妹であるジュリアスとポリーに支えられながら立ち上がった姫が追う真相は迷宮入りとなる。
それから6年後、姫に隣国白の国のサイモン王子との縁談話が持ち上がるが、その裏には恐るべき陰謀が渦巻いていた。サイモン王子に同行してやって来たのは、白杖の少女から護衛剣士に姿を変えた人物と、見るからに怪しげな風貌の薬師であった……。
魔法を使えぬミレーネ姫が頼れるのは、亡き母ロザリーの形見である、不思議な力をもつ首飾りのみ。そして、ジュリアスとポリーは、ロザリーの姉であるナタリーが所有していた首飾りに飾られていた石を家族で分け合い、身に着けているのだが、この、もう一つの首飾りは思わぬ方向にナタリーの一家の歯車を狂わせていく。二つの首飾りが導く運命の先にあるものとは?
6年前の事件の真相は何だったのか?謎の洞窟で蠢く影の集団の正体はいったい?全編を通じて張り巡らされた伏線を壮大なスケールで解き明かしていく、ラブコメ要素も盛り込まれたジェットコースター級ドキドキワクワクのドラマ・ストーリー!
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