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裏 鬼十郎

うら おにじゅうろう

たまに変な小説を書きに来ます。

34まで

段々とこの旅も終わりを迎えつつあるのである。いよいよ、「俺」は落下してくる人間を見つけ、バッティングしようとする。そう、バッティングするのである。何故ならば、彼に与えられているのはバットであって、バットはバットとして以外の使い道はないのだから…。なぜか落下してくる人間をなぜかレスキューチームに支給されてるバットで打ち返す主人公。非常にシュールなシーンなのに、漂うこの緊張感は何なのか。主人公は果たしてバッティングを成功させられるのかも含め、文体には緊張感が走る。「オールライト。すべては間違っているがゆえに正しい」
落下してくる人間に向かって、オールライト、カモンと叫び続ける主人公。これはなかなか笑いを誘いかねない場面でもあり、と同時に緊張感の糸に引っ張られているシーンでもある。

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