母が逝きました
美しい母でした
私は父親に似たので
それでも参列に来てくれた人たちは
私を母にそっくりだと言ってくれました
母の最期の言葉は
「ありがと」
でした
突然倒れて
あっという間に
逝ってしまいました
私の手を握ったままで
何が起こったか
今でも受け入れられません
それでも月日は流れて
49日が過ぎました
何処かで
区切りをつけなければ
そう思い
新しい職場で働いています
人生は不思議です
今までは絶対に無理だと思っていた職種です
母はそこそこな額の借金を残してくれました
お陰様でセッセと働いています
働けば職場の人たちと話します
外に出て風に吹かれたり
太陽に当たったりできます
少なくはないけれど
それほどでもない額の借金
私に働く理由を残してくれた母に
いまは感謝しています
ママ…見てる?
私はそこそこに生きています
貴女の面影と共に
それでもつい
貴女の好きだった桜餅を買ってしまいます
ママ…
私は一人で桜餅を食べながら
少しずつ前を向いて
明日を生きていきます
だからね
見ていてね
そこそこでいいから
生きていく私を…
不出来な娘で
ごめんね…
ママ…
大好きよ
ママの面影と一緒に
生きていくからね