記憶。
夕方はとても調子がいい、朝になるにつれて右肩下がりになるけれど。
今日も終わるなぁなんて小さなため息を吐きながら、病院から見える夕焼け空を目に焼き付ける。
淡いオレンジを隠すような、鈍色の雲が覆った景色。
ただただぼんやりと意味なく眺めていると、友人から写真付きのラインが届く。
「空に虹が架かってたよ! 明日はいいことありそう!」
画面いっぱいの、虹。
なにか林を励ませることはないかなぁっと田んぼ道をズンズン歩いていたら、虹が架かり始めたのだそう。
彼女、虹を見つけるといつも写真を送ってきてくれるんですが、
(虹を見つけてテンション上がってるんだなぁ)、なんて思ってたけど、全然違うかった。
あの行為の意味は、仕事が忙しくて疲れて余裕のない私に、空を見上げる余裕を作って欲しかったそうで。
そういえば、空なんてずっと見上げてなかったなぁって改めて気付かされた。
普段は写真送ってきたら、「綺麗だねー」って一言感想を言って、終わりだったけれど。
友人の送ってくれた写真に込められていた無言のメッセージに、泣いた。
なんだかドラマとか漫画のワンシーンみたいな励まし方が出来てしまう友人を、素直に"奇跡みたいな人"だなって感心してしまったw
別の友だちは、私がベッドで寝たきりなのを知ってトイレで気張ってる猫ちゃんの写真をくれました。
「見てこのめっちゃ頑張ってる顔。君も頑張れ」
……いや、なにを?w
気張るのを頑張れって?wwはっ倒すぞww
君、この写真撮られてる猫ちゃんの心境を考えたことある?めちゃくちゃかわいそう。まぁごめん、笑ったけども笑
温かい友人に恵まれて良かったなぁ、としみじみ。
身体の痛みは何回、痛みで唇噛んだか分からないくらいだけど、明るい記事をたまには!!
人の優しさを、温かさを、忘れないように。
元気になった時に今度は自分が、誰かに優しさを渡せるように。
明日はきっと、今日よりも良くなりますように。
シェア
コメント
ログインするとコメントが投稿できます
まだコメントがありません