【取り巻きB】???視点の裏話 ※1000スタンプありがとうございます
随分前に書こうとした1000スタンプ目ありがとう記念話がどうにも上手くまとまらないので、代打でこれです。
本当に、すみません。
楽しんで頂けると幸いです。
第3章 「その歌の名は」-2まで読んで頂いてからお読み頂くことをおすすめします。
★☆★☆★☆★
「何それ?!」
朝から煩いやつが来た。
仲が良いか悪いかで言われれば良いのだろうが、ただでさえ眠い頭に響く、今は会いたくないやつだ。
「カロリーフレンド」
「そーじゃねえよ!……常夏マンゴー味?」
うげぇと言う目で見つめられ、溜息をつく。
多分、ゲテモノ好きを疑われているが、それを口に出せば殴られるから黙ってるのだろう。
でも、全部出てる、目に。
「イッテェ!何で殴るんだよ」
顔がうぜーからだ。
「昨夜の状況は?」
「無視なの?……あーもーハイハイ、トップ様の言うことには従いますよぉ、全く。――上手く躱したけど、1人襲われそうになったって」
「……そうか」
連日続く、良くない状況に、寝不足とは違う意味で顔を顰める。
流石に、これ以上手をこまねいている訳には行かないか。
「――チッ、仕方ない。南のトップに繋ぎを取れるか?」
「OK、流石に即って訳には行かないけど、足取り掴まれない程度に繋がりは残してんよ」
「良し、それでいい」
「……てことは?」
「流石に今のままじゃ埒が明かない。表に出るぞ、俺らも」
「やりぃ!」
積み上がる問題に気が塞ぐ。
まあでも、やるだけやるしかないか。
「…………」
それでも、一つ決断出来たことでモヤモヤが少し晴れた気はするな。
そうなると腹が空くなんて、人間上手く出来ている。
ポケットにはさっき貰った不味そうなカロリーフレンド……これしかないか。
「あっ、それどうなの、美味いの?」
「…………不味くは、ない。けど絶妙に美味くもない」
致命的なのはパサパサ感だ。
口の中の水分を全部持ってかれる。
「……なるほどねー興味出てきたから1個ちょーだい」
これを押し付けてきた人間は「新発売だから買った。あと安かったし」とか何とか言ってたが、どう考えても在庫処分だろう、これは。
それでも。
「嫌だ」
「ケチィ!!」
なんか心配そうにこっちを見てきたからな。
一応の義理として全部食べてやろうとは思う。
シェア
コメント
ログインするとコメントが投稿できます