Once in a blue moon②
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墨色に染まった夜の街に、ふわりと浮いた丸い月。
それをちらと見上げてから、私は白いため息をつく。
「いやいや、今日は大変な目に遭ったね、鈴子すずこ、サーバーエラーだって?」
横を並んで歩く、アサミが、同じく白い息と共に労いの言葉をかけてから、私の肩をぽんぽんと叩く。
「私は法人対応だからそーでもないけどさー。
鈴子は、一般対応だからねー。対応遅れクレーム、病むよねー」
「大丈夫。自分、常に病んでますから」
アサミは、同期入社した後、気がついたら気のおけない親友となっていた、同僚のひとり。
そんなアサミに向かって、真顔でしっかりと頷きながら、右手の親指をぐっと立てて見せる。
(続きは本編にて)
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満月のような、大きな存在感を持って、遠く遠く、遥か向こうの、眩しい世界で光り輝く、あなた。
「月はいつでも、あなたから見えるところに居るんです。……いや、居なくてはならない、ですよね?」
恋愛に疲れた鈴子が仕事終わりに向かう場所、そこに居るのは…。
大人ほろ苦ラブストーリー……
と、銘打って、書きまして、あいらんど様にて完結済みの、Once in a blue moonという、お話でございます。
今日までスーパーブルームーンがなんか、出てるらしいので。ちょっと、宣伝的な……
冒頭数ページのみブログで紹介させていただきました。
少しでも興味持っていただけたら幸いですー。
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