連載して三ヶ月が経ちました。
『壊し愛』の連載を始めて、気付けば三ヶ月が経っていました。
体調を崩しやすい私にしては、大きな通過点です。
たくさんの方の目に触れて、たくさんの方に読んで頂けていて、泣きそうなくらい嬉しい感想を頂けて。
本当に、連載ができて、続けて来れている事を喜んでいます。
本当にありがとうございます。
楽しくお話を書き続けられています。
つい1年前の私は、好きなことをちゃんと楽しんで出来るほど、まだ回復はしていませんでした。
毎日続けたいことがあるのに、やりたいことは沢山あるのに、すぐ疲れ過ぎて寝込んだり、感情が荒れたり、まだ不安定でした。
小説を毎日更新なんてとても出来ない状態で、それでもお話し作りを再開したくて、週一更新のcaptivityをBerry’s Cafeの方で続けるのがやっとでした。
イラストの配信もしてたんですけど、どんどん負担になっちゃって出来なくなりましたしね。
夏は、低血圧になりやすくて、体質の変わってしまった私は吐き気とだるさの戦いになります。
季節で一番苦しい時期の後半に差し掛かった頃、『壊し愛』を書き始めました。
その頃、『悪い男』というお題があって、私があまり書かないようなお題だなと思って、書いてみたくて、書き始めた事を覚えています。
書き始めた頃はやはりまだ苦しい時期で、更新頻度もバラバラでした。
その後気温が落ちて来た頃に、読んでくださる人も増えてきたのを感じて楽しくなり、今の毎日更新出来る形に落ち着きました。
最初は長編にしようとも思ってはいなくて、話の流れだけ決めて、主人公たちがどう動いてくれるのか、どう感じているのか、彼女たちに任せて進めている感じでした。
自由に動いていいし、何を感じて、何が大事で、どう苦しんでいて、どう救ってあげたいか。
書きながらじっくりとイメージして、言語化の難しい表現をどんな言葉で伝えれば、わかりやすく読みやすいものに出来るのか。
今でも悩みつつ、書いています。
難しい話を書きたい訳ではありません。
すごい話や、感動させたいような話を書いている訳でもありません。
私の持っている感情や言葉の中で、どの表現がこの子たちに当てはまるのか、その当てはまる感情をどう書けば読者様に一番近いイメージを持ってもらえるのか。
難しいと思われがちな言葉を、いかに嫌悪感なく説明出来るのか、伝えられるのか、誰かの為の知識になれるのか。
その結果、読んでくださっている方の心が動くような作品となれれば、それだけで私は嬉しく感じます。
彼は、結局悪い男にはなりきれなかったでしょう。
彼女にとっての悪役でいたものの、やはり悪っぽい悪は書けていないかもしれません。
悪役を書くのが苦手なんです、私。
だから今までほんわかしている作品や、平和な学園モノばかり書いていて、そこから一歩踏み出した作品を書いてみたかったんです。
今、この作品はようやく中盤に差し掛かった所で、これから場面が動き始めます。
関係性が変わっていき、感情が変化していき、彼の行動の意味も判明していくことでしょう。
その前に一息、彼女も踏み出すわけですが。
タイトルにある通り、私は二人を通して『愛』を、色々な表現で伝えたいと考えて書いています。
家族愛も、恋愛も、友愛も、単調な表現ではなくて、ちゃんとコミュニケーションを取るように、伝え合う『愛』を書きたいと思っています。
伝えても受け取れない愛も、受け取って貰えない愛も、伝えることすら出来なかった愛も、伝えてもらえることすらなかった愛も。
じっくりと書いていきたいので、長く感じてしまうこともあるかもしれません。
スパスパと進んでいくようなお話には出来なくてもどかしく感じる事もあるかと思いますが、これが私の書きたい物語です。
私の満足する物語に、どうかこれからもお付き合い下さい。
長い言葉にお付き合いくださり、ありがとうございました。
シェア
コメント
ログインするとコメントが投稿できます
まだコメントがありません