弄月鬼、一章・第三話
第三話、終了時にブログを書き忘れてしまっていたので、今さらですが書いておこうと思います。
ネタバレを含みますので、本編を読んでから目を通す事をおすすめします⋯⋯
第三話__こちらは実質、ヒロインの紹介回となっており、三人称の風間さん寄り目線です。
現時点では、風間さんはヒロインの美月を子供としか見ていないので、お出かけもデートというより散歩という感じですね。
しかし風間にも立場がありますから、美月にご褒美として贈った着物は、かなり高価な物だったりします。
呉服屋の店主が、恵比寿顔(恵比寿様のようなニコニコ顔)だったのは、このあたりの事が関係していたのですが、気付いてもらえましたでしょうか?
そんな着物をさらっと貰えてしまうあたり、美月もやはりお姫様で__かなり規格外ではありますが__普段から高価な物に囲まれている分、慣れています。
ですが驚くほど性的な知識に欠けている事も今回、露見しました。
もはや、お決まりでしょ? と思われるかもしれませんが、烏天狗には美月だけしか女の子がいないわけですから、ある意味しかたないのかな? ぐらいで受け止めていただければと⋯⋯。
もちろん、美月がそうなった理由もストーリーもきちんとあります。けれど今は、皆様の予想にお任せするという形にさせてください。
それに実際の所、難しいですよね、そういった教育は。
今なら、それこそ学校の授業でもやりますし、調べようと思えば個人でも調べられますが、この時代はインターネットはもちろん、詳細な事が載った書籍だってなかっただろうし。
男の子であれば、経験者やそういったお姉様に実地で教えてもらうって手もあったのでしょうが、女の子はね、話はなんとか聞けても実践というわけには⋯⋯
それでも、庶民は意外と性的にオープンだったようです。が、良家の子女は貞淑でなければなりませんから、嫁入り前に母親などから春画(今でいう大人な本です)をこっそり見せられて、口頭で教わるだけで、せいいっぱいだったようです。
なので⋯⋯美月が兄の嘘を簡単に信じてしまったのも、無理はないかなぁ__と。
話は変わりますが、三話の文中に出てくる西郷は、あの有名な西郷さんです。
ちなみに、西郷さんが大阪で勝海舟と会ったのは史実となっております。
この時代の偉人と呼ばれる人は、結構ころころ名前が変わっていて、西郷さんはこの時期、大島と変名していたようです。
ただ、馴染みのない名前が出てきても誰の事だか分かりにくいので__ストーリ上、必要な場合をのぞき__この先、異名(変名)は使わない方向で書かせていただきます。
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